絆ブログ

お通夜・ご葬儀の様子 2020年05月21日(木)

あゝ 麗しい距離

開催地:

青葉香り、初夏の風が吹く季節になってまいりました。

 

平安会館の高橋でございます。

 

先日、布袋斎場にてお手伝いさせていただいたお式をご紹介いたします。

 

 

 

 

祭壇のお写真です。

 

ご遺影のお写真は故人様が生前中から「これにする!」と決められていたそうです。

 

行年にしてなんと108歳という、非常に長い年月を過ごされた故人様。

四人のお子様を立派に育てあげた、愛情の深さと頼もしさが、共に伝わってくるような

素敵なお写真でございました。

 

 

 

 

 

お式の様子です。

 

四人のお子様方から可愛らしい曾孫様まで、心を込めてご焼香をいただきました。

 

 

 

お柩の近くには、故人様の一番の趣味だったという百人一首をお供えいただきました。

 

施設で過ごされるようになってからもその実力は健在で、なんと全ての札を暗記してみえたそうです。

最後は一枚ずつ、皆様の手でお柩へとおさめていただきました。

 

 

 

こちらは二男様がご用意くださいました。

 

偈頌(げじゅ)とは、仏教の心理を詩の形にし記されたものをいいます。

二男様をはじめ喪主様方ご兄弟は、皆様全員が校長先生としてお勤めをされていたそうで、お母様に対する敬意や愛情といったお気持ちを、アレンジの効いた素敵な言葉を用いて表現してくださいました。

 

 

 

 

喪主様のご挨拶です。

 

お通夜日のご挨拶の中で紹介してくださったのが、国語の教科書にも掲載されているという吉田一穂さんの『母』という詩です。

 

後からお話を伺ったところ、ご自宅には詩から浮かぶ情景をそっくり映し出したようなお部屋があるそうで、ご家族の絆や思い出を育んだ場所が思わず頭に浮かんだと、皆様口々に仰っていました。

 

 

 

お別れの様子です。

 

ご葬儀日が母の日と重なっていたため、お好きだった百人一首をメッセージカードにし皆様が故人様へのお気持ちを短いお手紙にしてくださいました。

 

 

『母』の出だしの言葉「あゝ 麗しい距離(デスタンス)」は、今も強く私の記憶に残っています。

遠くにいてもお母様を想うお気持ち、懐かしむ思いは変わらないというメッセージは、きっと皆様の中でひとつになり、故人様にもきっと届いていることと思います。

 

 

 

この度は大変お疲れ様でございました。

 

ご葬儀という場ではございましたが、大切な方のお式をお手伝いさせていただいたご縁に心より感謝申し上げます。

 

日中は汗ばむ陽気でございます。

どうか体調など崩されません様、ご自愛くださいませ。

 

 

 

平安会館 布袋斎場 髙橋晴香

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